固有感覚の重要性
みなさん「固有感覚」という言葉は知っていますか?
固有感覚とは、体の動きに関する情報を伝えてくれる大切な感覚です。視覚や聴覚、味覚などとくらべれば、なじみの薄い感覚でしょう。
しかし、運動機能や生活動作を行う上で重要な感覚機能といえます。
固有感覚とは、関節や筋、腱の動きを検出する、体の位置や動き、力に関する感覚のことです。固有受容器が検出した情報をもとに、体がどのように動いているのか、変化しているのかを知覚するために、重要な役割を担っています。
種類 | 検知するもの |
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位置覚 | 体の各部の位置 |
運動覚 | 運動・動きの方向や速度 |
振動覚 | 振動 |
脳出血や、脳梗塞などで運動麻痺に注目しがちですが麻痺と同じくらい大切なのが感覚です。その中でも固有感覚が障害されると身体が崩れていることを認識出来ないので運動が困難になってしまいます。しかもこの固有感覚は、手や足だけでなく体幹も含まれておりこの体幹が一番重要と言えるでしょう。体幹の固有感覚が障害されると自身が中心に座っているつもりでも左右や前後に崩れおり、手を伸ばそうにも手が伸ばしにくく代償運動が発生し、痙性が上がっていくという負の連鎖が続いてしまうと言えるでしょう。
そのため、リハビリLabみずきでは姿勢や運動の認識を正すことで麻痺の改善を図っています。